Graduate School Of Regional Management
2019年1月11日 河西邦人(地域社会マネジメント研究科)
大学院修士課程の2年間で修士論文等を執筆するため、当研究科では修士課程1年終了時に「リサーチペーパー報告会」を開き、大学院生は多くの教員から研究への助言を受けられる機会を設けています。2018年度のリサーチペーパー報告会は2名の修士課程1年生が報告し、7名の参加教員から助言や質問を受けました。
「地域活性化を促す高齢者の就業と社会参加」(報告者:金成良宏氏)
人口減少と高齢化が急速に進展する日本において高齢者の活躍を引き出す地域づくりが不可欠です。金成氏は日本の人口動態を踏まえつつ、各地域で高齢者が活躍し、地域貢献をしている事例を報告しました。今後、地域の状況を分類し、地域の状況、高齢者による活動、活動方法の適合を考察していく、金成氏は研究方針を説明しました。
「初年次教育への組織的知識創造理論(SECIモデル)導入による可能性と課題」(報告者:丸山宏昌氏)
丸山氏は勤務校での初年次教育の企画と運営を任されています。その初年次教育を野中郁次郎氏が提唱する知識創造理論(SECIモデル)により、分析、考察し、より効果のある初年次教育を明らかにすることが丸山氏の研究目的です。大学1年生が保有する暗黙知と形式知を多様な学問分野の教育技法により引き出し、新たな知識を生みつつ学習の動機づけを図る実証実験を行い、研究の目的を明らかにするものです。