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本学では大学職員の能力開発の一環として、年に数回の学内研修会を行っています。研修会は9月中旬に「SD研修会」を職員全体で実施したほか、各課レベルでも計画的に行っています。
※「SD(Staff Development)」とは、個々の職員の能力開発を通じて組織全体の力量を高めるための人材育成制度を意味します。本学ではこのSDを推進する専門委員会として「SD委員会」を設置しています。
11月17日、総務課と教育支援課が合同研修会を開催しました。法人部門である総務課と学生の教育サポートを行う教育支援課の職員が一堂に会し、それぞれの立場から大学の課題を出し合い、共有化することがねらいです。
はじめに、石岡教育支援課心理学部係長から、アクティブラーニングの一つである「ジグソー学習法」について、グループワークを取り入れた講習を行いました。「ジグソー学習法」とは、1つの大きな課題を分担して勉強し、その学習成果を互いに紹介しあい、ジグソーパズルを解くように全体像を協力して浮かび上がらせる教育手法です。石岡氏はこの中で、「ジグソー学習法」は、学習者の協調性、傾聴力、自尊心、コミュニケーション能力の醸成に有効な手段であると解説。参加者からは、「一人で学ぶよりも協力して学びあったほうがより理解が深まった」との感想がありました。
続いて、鹿内総務課財務係長から、「財務諸表の見方」と題して講習がありました。平成27年度からの学校法人会計基準の改正ポイントを中心に、資金収支計算書、消費収支計算書、貸借対照表の各計算書類の目的や体系、概要等についてわかりやすく解説しました。参加者からは、「明快な説明によって大学会計の理解が深まった」「財務を意識しながら、学生のモチベーションを高めていく教学支援の工夫が重要ではないか」などの意見が出されました。
石岡氏からジグソー学習法についての解説
実際に「ジグソー学習法」を体験中
鹿内氏から財務諸表の見方について解説
研修会の最後には、山本総務課長から「教職員同士が互いの業務や立場を理解し合い、切磋琢磨しながら大学の発展に寄与するよう、業務を推進していくことが大切」との講評がありました。
本学では、学生への高度な教育支援と、円滑な大学運営を遂行していくために、今後も継続的に職員研修を実施する予定です。