今は海外に自由に行けない時期ですが、私も含め、東南アジアを訪れるのが好きな人は一定数いると思います。どうして熱帯の国々を訪れるのが好きなのか自問してみました。その理由の一つがナイトマーケットであることに思い至りました。ご存知の方も多いですが、ナイトマーケットとは、おつまみとお酒、食べ物、土産物などが売っている、キラキラした照明がある何とも楽し気なストリートです。時として昆虫や蛇の料理など、私たちが普段目にしない珍しい食べ物に出会えることもあります。熱い国々では、昼間の暑さを避け、比較的過ごしやすい夜に出かけることから、ナイトマーケットが発展したと言われています。
このナイトマーケットは、私たちが子ども時代、好きだった縁日に何となく似ている雰囲気があります。だからナイトマーケットにいるとノスタルジックな気分に浸れるのですよね。私たちが日本で体験する縁日とは、元来は神仏に縁のある日に人々がお参りするものでした。人々が集まるので出店が出で、現在の縁日になったのです。ナイトマーケットと縁日は全く異なる起源をもつのですが、類似した気分を想起させるのは興味深い事です。
このノスタルジックな気分は、非日常の最たるもので、ファンタジーといえると思います。ファンタジーの世界で遊ぶことは私たちの心を少しだけ元気にします。皆さん、ナイトマーケットや縁日にメンタルヘルスの向上という意味が見いだせると、遊びに出かける立派な言い訳ができるかもしれません。今は積極的に出かけられませんが、きっとまた自由にこれらを楽しめる日が来ると思います。その日を楽しみに待ちましょう。