地域文化専攻3年生後期の専門ゼミB。主に歴史を扱う山田ゼミは、学生各自が自分のテーマで発表をして議論する予定だけど、準備のために一週間くらい空けてもよさそう。で、10月1日は、歩いて地域の歴史を探る実践練習に出かけました。名づけて散歩歴史学。
「今日は大きな川に行きます」とだけ予告して、出発直前に付近の地図を配付。お喋りしながら住宅地をゆるゆる歩き、大学がある江別市文京台と札幌市厚別区の境界へ。
行き着いたのは、「これが大きな川?」と誰もが思う小さな流れで、その手前に「ポロベツ緑地」の標示が。ポロベツはアイヌ語のポロペッ(大きな川)から来ているに違いない。
交通量が多い国道のすぐ近くに、静かにアイヌ語由来の地名が残っていることのおもしろさ、小さな流れがポロペッなのはこれより小さな流れが近くにあってそれをポンペッ(小さな川)と呼んでいたからに違いない、なんて説明したのだけど、水中に生き物を見つけて興奮したり、対岸に山ブドウを見つけたりで、聞いていない?
この川の流れが削ってできた谷間の地形も感じながら、上流に向かって歩き、森に入っていく道をたどって埋蔵文化財センター横に出て、大学に戻りました。
90分間の散歩で何を感じ、知ることができたのか。川以外の何かばかりが印象に残っていそうではあるけど、自分なりの発見があったのなら、それはそれでいいのかも。
楽しそうなことをしていると嗅ぎつけた、同じ専攻の奥田ゼミの乱入(?)にも遭った第一回の散歩歴史学。二回目は、雪が降る前に行けるかな。