考古学実習では、実際に発掘調査を体験し、考古学の調査技術を身につけることを目標としています。
野外調査は、10月4日~8日に上ノ国町の中世城郭の発掘調査に参加しました。コロナ対策のため、調査期間は例年より短くなってしまいましたが、その代わりに大学への帰路に現在世界遺産登録を目指している「北海道?北東北を中心とした縄文遺跡群」の遺跡見学を実施し、文化財の活用のあり方についても学んできました。
発掘調査は、上ノ国町に所在する国指定の中世城郭のうち、花沢館(はなざわだて)?洲崎館(すざきだて)で実施しました。短い期間ではありましたが、地層の観察や、測量、発掘など、発掘調査にかかわる一連の作業を経験することができました。
また、中世城郭は難攻不落の山城が特徴なので、調査期間中には既に史跡整備されている勝山館(かつやまだて)も踏査し、息を切らせ額に汗しながら、その堅牢さを実感しました。
発掘調査実習後は、「北海道?北東北を中心とした縄文遺跡群」の遺跡見学。場所も時代も大きく違うので、多様な文化財の活用方法を学ぶ絶好の機会となりました。
最後になりましたが、コロナ流行下ということで実習自体の中止も検討されていましたが、上ノ国町および上ノ国町教育委員会の方々のご配慮により実施することができました。記して御礼申し上げます。
(大塚宜明)
【おまけ】体感「考古学実習」
今回は、みなさんに「考古学実習」の授業の様子が少しでも伝わるように、360度写真を作成しました(私の撮影技術が未熟なため、一部画像の欠落や、私の足の写りこみがあります)。
下記のリンク(【サツガク360°】在线麻将平台_打麻将平台-app下載人間科学科地域文化専攻の活動)から、「考古学実習」を体感してみてください。
また、無料のアプリであるGoogleフォトを使い、下記のファイルを開くと画面上で自由に動かすこともできます。さらに、Googleストリートビューをダウンロードし、100円ショップでも購入可能なVRゴーグルを使用すると臨場感抜群です。 (大塚宜明)
360度写真閲覧時のPC画面の様子(Googleフォトを利用)