地域文化研究法Bの授業では、地域の歴史を自分で調べるための様々な方法を学んでいます。市町村史、地図、記念碑などに続いて取り上げたのは、公文書。北海道の公文書を例にした2回の授業の後、11月9日には文書の実物を収蔵している北海道立文書館の見学に出かけました。
出かけました、と言っても、いつもの教室から徒歩でほんの10分ほど。すぐ近くです。
職員の方に施設の役割や所蔵資料の概略を説明してもらった後、ふだんは入れない書庫の中へ。
2階の書庫では書棚にずらりと並ぶ、幕末から明治初期までの箱館奉行所、開拓使、三県一局の文書。一層全体が広い書庫になっている3階には、明治半ばから現在までの北海道庁と北海道の公文書。書庫の広さや収蔵文書の膨大さには圧倒されるか、途方に暮れてしまいそう。あらかじめ選んでおいてくれた文書についての説明に、一点の文書からどんな世界が広がるか感じることができたでしょうか。
大人数のことでもあり、利用者が文書を閲覧している閲覧室を覗くのは、解散後に各自で。この日のうちに閲覧室で文書を出してもらって閲覧した学生はいなかったようでした。ぜひ改めて訪れて、文書に向き合ってほしいものです。すぐそこに北海道の歴史を物語るナマの文書をこれだけたくさん所蔵する施設があるのは、本学江別キャンパスのとても大きな強みなのだから。