この場では紹介しそびれましたが、地域文化専攻は三つのゼミの合同発表会を、7月26日に開催しました。19本の発表からキーワードを拾うと、歌舞伎、洋食、星座と神話、魔女狩り、推し活、小樽と石炭、赤井川村の戦時体制、スポーツ観戦と応援、昔話と方言、徳川慶喜の余生、等々。いつもながら、歴史と広い意味での文化に関わる多様なテーマが並びます。そのなかからGP賞に選ばれたのは、「アマビエ再注目の条件にみる現代的娯楽の構造—社会的不安とキャラクター消費—」と「『Outer Wilds』における観測問題のゲーム的表現」の2本。二人とも、発表のときのスライドを今回の掲示のために一枚にまとめてくれました。コロナ禍で流行したアマビエ(アマエビじゃないですよ)をはじめとする妖怪の絵や、電子ゲームの画面を組み込んで、どちらも目を引く紙面に仕上がっています。
地域文化専攻の2年生向けの演習では、授業を少し早めに切り上げて、みんなで掲示を見に来ました。優れた研究成果を前に会話を交わしながら、この先2年をどう自分は過ごしていこうか、思いめぐらしたのではないかと想像します。