公認心理師と臨床心理士のカリキュラムにおいて、学内に設置されている心理臨床センターでの実習は大きな役割を占めている。本学心理臨床センターは、大学院研究科が開設される5年ほど前の1995年からすでに研究教育施設として開設され、1998年には地域からの要請に応えて心理臨床活動を開始し、2000年の大学院研究科開設に伴い学部付属から大学付属の心理臨床センターへと変更された。現在は年間1,000回ほどのケースに対応しており、大学院生は様々なケースに触れ臨床実践を積んでいる。更に大学院修了後も研修員として引き続き研修を受けるシステムも整っている。
教員のみならず、熟練した心理臨床センタースタッフ(室員)、礎を築いた諸先輩方、そして地域の皆様に支えられ、大学院生は心理の専門家になるべく、自らの心も育てられているのである。