9月23日(火),本学において第3回オープンキャンパスが開催されました.
全体説明会の後,11時40分から12時40分頃まで,経済学部では,学科説明とミニ講義を行いました.経済学部の山田智哉教務委員長と社会情報学部の森田彦教授が経済学科説明,次に経済学部学生による活動講話,最後に,経済学部の土居直史講師がミニ講義を行いました.
1.経済学科の説明
経済学部の教育課程の特徴は次の6点です.
(1) 基礎力(社会人基礎力)とキャリア教育
(2) 経済学的思考力の養成
(3) 3コース制での専門教育
(4) 4年間一貫したゼミナール教育
(5) 実践教育(フィールドワーク)と現場理解
(6) 英語教育と異文化理解
(3)のコースは,「国際経済コース」,「地域経済コース」,「CUP(キャリア?アップ?プログラム)コース」.CUPコースは「公共政策(公務員養成)」プログラム,「金融(FP)」プログラム,「情報(IT)」プログラム,「社会調査」プログラムの4プログラムから構成されます.前者の2コースが経済学部の伝統的な教育内容を継承した課程であり,また,法学部との共同運営のCUPコースは,職業を意識した4つのプログラムで構成され,公務員養成(警察官,消防士,地方公務員など),金融関連の職業(銀行員や証券マンや保険外務員など),ITパスポート,社会調査士などを目指すプログラムの構成であることが説明されました.森田教授には,経済学部の情報(IT)プログラムの特徴を情報科目の構成と,経済学の学生のための情報教育について簡潔に説明して頂きました.
2.学生の講話
経済学部4年生の中村星将君から,大学での専門ゼミナールで学んだことや,「産業調査演習」で訪問した音更町での調査活動から得た体験について,そしてこれらの勉強が就職活動を行った上でどのように役立ったかについてなどのお話がありました.
3.ミニ講義
講師から「TPPに賛成?反対?貿易の意味を考えてみよう」というテーマでミニ講義が行われました.TPP(Trans—PacificPartnership)では,関税の撤廃による太平洋地域(国々)での生産物や人?資金の自由な移動が目指されている.これに反対するか賛成するかは個人の自由な判断によりますが,その前に貿易の意味を考えてみよう.土居講師は,自動車を生産する工業国(日本)と,ワインを生産する農業国(イタリア)の間で貿易とその利益の問題を伝統的な比較優位仮説によって説明した.機会費用の小さい生産物に比較優位があり,その生産物を輸出することによって相互の国に貿易の利益があるとことを数値例で分かり易く説明しました.
4.経済学科個別説明会
これに引き続き13時から本学のG館8階で個別説明会が行われ,教員3名が対応しました.経済学科のより詳しい内容,AO入試,CUPなどについて保護者や高校生の質問に対応しました.