経済学部学生3年生の就業力をアップさせるための事業の一環として,経済学科OB 五十嵐 秀樹 様(北海信用金庫 手稲前田支店 支店長)を招いて講演会を行いました.
7月12日(金)の4講時(14時50分~16時20分)の専門ゼミナールの時間に,
「増税が中小零細企業に与える影響」
という演題で講演をして頂きました.
その講演では,来年の4月から消費税率が8%に上がることによって,中小零細企業の経営者の資金調達行動に影響することを指摘されました.
特に,資金繰りに困った中小企業が,無意識に消費税納税を怠り,粉飾するという違法行為に陥る実態と,それに対して融資担当の行員がどのように対応しているかを実体験に基づき,一人のプロとしてその職務を真摯に講話されました.
報道においては,中小零細企業への貸し渋りが問題にされますが,その実態は一方的に金融機関が悪くないこと,またそれほど単純な問題ではないこと,複雑に多くの社会経済問題が絡まっていること,などについて熱弁されました.
学生も静かに聞き入り,その真剣さは,講義では知ることの出来ない学生達の職業に対する真面目な視線と態度が感じ取れました.
今後もこのような企画を積極的に開催いたします.
経済学部長 久保田 義弘