2013年1月24日(木)の3講時に

 

「デフレと日本経済

　　～給料はなぜ上がらないのか～」

 

というテーマでの林 信光 氏(財務省財務総合政策研究所長)による講演会を開催しました．

 

 

林氏は，為替レート，株価，GDPの成長率，輸出入の対GDPの推移などを用いて日本経済の状況を説明しました．そして企業の投資行動に触れ，1990年代後半以降，期待成長率が低下するとともに，企業が設備投資を減少させ，その代わり，余剰資金を増加させていること，さらに雇用者への報酬が停滞していること，労働分配率が2000年以降，リーマン/ショック前後の時期を除いて低下していること等のわかりやすく解説されました．さらに現在行われている金融緩和の効果の有無についての議論，人口構造が成長率に与える影響などについて説明されました．

聴講した80名前後の学生や市民からは，大変わかりやすく，日本経済の現状を説明していただいたなどの感想が寄せられました．