経済学科

【講義紹介】佐々木先生の最終講義

2011.03.07

お知らせ
1月25日(火)の日本経済論の講義時間に、今年度3月末に定年退職される佐々木洋先生の最終講義が行われました。
【講義紹介】佐々木先生の最終講義
この講義で、佐々木先生は、まず日本経済を見る視点として歴史的視点と景気循環視点の二つをあげられました。歴史的視点として日本が現在の大転換点において、主役ではないまでも積極的な役割を果たしてきた点が重要であること、景気循環的視点としては資本主義の経済発展が景気循環と密接に結びついていることを示されました。 
つぎに近現代史における日本経済の位置づけを述べ、西ドイツ経済とともに日本経済の発展、経常収支の黒字の拡大が米国の経常収支の赤字をもたらし、固定為替相場制を崩壊させる原因となったこと、グローバル化にともない、日本企業がアジアに生産拠点を移し、アジアからOECD諸国への輸出をおこない(made in Japan→made by Japanへの変化)、資本主義のグローバル化を媒介したことを説明されました。 
さらに日本資本主義の景気循環過程について話しをされ、景気指標の説明を行った後、戦後の日本の景気循環は10年周期の設備投資循環で説明できると話されました。
【講義紹介】佐々木先生の最終講義
最後に学生に贈る言葉として 「好きこそものの上手なれ」という言葉をあげ、何か興味のあるものを見つけて、その目標に対して全力を尽くすことにより自信がもてるようになる。このことはこれからの進路や人生を考える際にも役に立つだろうと伝えました。
 
講義の後、佐々木ゼミのゼミ長の加藤君から花束を贈呈されました。
  • 発行日: 2011.03.07