しかし,このような景観をつくっているのが,畑作地を中心とした農業です.美瑛町でも他の地域と同様に離農が進み,1955年には2,419戸あった農家が2005年には551戸となっています.しかし,ここ10数年をみると,農業就業者数は減少しているものの,農業生産額は大きく変化していません.これは離農した農家の土地を他の農家が買い取ったり,借りたりして農業生産を維持しているためです.そのため美瑛町には大規模農家が多いようです.今後の農家を取り巻く環境が厳しくなる中でこの農業がどうなっていくのか,また景観が維持されるのかが重要な問題です.
町では景観条例を制定し,この景観を維持しようとしています.
このほかにまちおこしとして地元の小麦を使った「カレーうどん」(つけ麺方式で肉や野菜などをカレーにつけて食べます.)があります.ペンションなどの宿泊施設も1990年以降,増加しています.