経済学部で調理実習?
産業調査演習では、本年度サケに関する産業調査を行っています。
知床?斜里の本調査に続き、実習の最後を締めるのは、調理実習です。
「サケのふるさと 千歳水族館」より、千歳川に遡上してきたサケの雄2尾、雌1尾を教育用資料として提供いただきました。
TAの清水幾太郎氏の指導のもと、サケの生態について学びます。
鮭の構造を見てみる
1尾と向き合い、その生体構造を間近に見る機会は近年少なくなりつつあります。
実際、学生たちにサケをさばくのを見たことがあるかを聞くと、3分の2は初めて。
しかも、通常は市場流通しない遡上したサケ。
開いてみて、サケがもともと白身魚であることを改めて知ります。
イクラも、産卵できる状態のため、卵がポロポロとこぼれ落ちてきます。
回帰率を調べるため「北海道区水産研究所」各事業所で印をつけている、
と説明を受けた「耳石」も清水氏が見せてくれました。「小さい!」
心臓、肝臓、浮袋など、初めてみることばかりです。
北海道の郷土料理『石狩鍋』を調理
さて、すべての構造の説明を受けた後は、サケに感謝して美味しくいただくことにしましょう。
北海道の郷土料理、石狩鍋をみんなで作ります。
「どうやって切るの?」「味付けはこんな感じ?」「雄と雌で味が違うのかな」など、
各班ワイワイと楽しみながら作っていきます。
経済学部の教員もやってきて、一緒に調理をしていきます。
石狩鍋完成!
さて、完成。味は…「メスのほうが水分があって、味が薄いよ」
「大根がまだ煮えてない!」など声がありますが、総じて「美味しい!」でした。
遡上のためエネルギーを使ったサケでも、こんなにおいしくいただくことができるのですね。
イクラを学食で食べちゃいます
後日…、改めてイクラのしょうゆ漬けを、学食を借りてみんなで食べてみました。
「普段食べているイクラと違う!」「プチプチで箸でつかめない!」
と、また違ったサケの魅力について体験しました。
「来年は、他の料理もしてはどうか」「一尾丸ごと説明を受けながらさばくのを見れるのは貴重」「サケにますます愛着がわいた」「教員と一緒の作業をしながら、交流できるのは楽しかった」などの感想がありました。
さて、後は報告書を完成させましょう。