わが国では、近年、会社法の改正や会計基準の整備等に伴い、法人税制でも大きな改正が相次ぎ、課税ベースの計算ルールも複雑化してきています。
本演習では、税理士等の会計専門家の養成を目指し、法人税の課税ベースに関する計算ルール体系である「法人所得税務会計」に焦点を当て、財務会計との相違を常に念頭に置きながら、法人税法等の実定法と判決例、裁決例に基づきこれらの仕組みを解明しつつ、そこに内在する問題点を浮彫りにします。
所得税、消費税などの他の税目の概要や税と同様に強制的に徴収される社会保険負担についても講義の中で随時解説し、社会において実務を行う上での実際的知識も供します。