経済学科

Department of Economics

【経済学科】K-salon 経済学科の個性豊かな教員たち~田代研究室

2022.07.13

お知らせ

学部長が巡る研究室の旅

片山学部長
経済経営学部学部長の片山です。
大学では、教員は「研究室」と呼ばれる個室で、研究活動や授業の準備、学生の相談対応などの仕事をしています。
経済学科の研究室は18室。さて、どんな人がどんな仕事をしているのでしょう。
しばらくコロナウィルス感染予防のために中断していた研究室訪問ですが、少しずつ再開しようと思います。
さぁ、研究室のドアを開いて聞いてみましょう。

NO.12 田代 歩研究室

田代先生

新札幌キャンパスはキレイで通いやすいです

片山:田代先生こんにちは。先生は今年から本学に赴任されましたが、本学の印象は?
田代明るい学生が多いですね。授業は真面目に受講していて、メリハリがあります。本学の理念「地域と共生する」に共感して入学するのでしょう、北海道に対する思いが強い学生が多いのが印象的です。
また、アクセスの良さに驚きました!千歳空港からは電車で30分、最寄り駅からも5分以内で大学に到着します。私が大学院生の時は最寄り駅から20分ほど歩いて通っていましたので、本当に快適です。開放的でキレイなキャンパスに通うのは楽しいですよ。

財政学ってどんなことを学ぶの?

田代先生

  経済の学びは身近なところにあるんです

片山:田代先生は財政学のご担当ですが、どんな科目なのですか?
田代財政学では政府の活動が私たち国民にどのような影響を与えているのかを講義しています。
片山:ほぅ、興味ありますね。
田代:一言でいうと、財政は「政府のお財布」です。私たち国民は税金を支払っていますよね。この税金が政府のお財布の収入になります。
そして、政府はこの収入を使って公共の道路、消防、警察などの公共サービスを提供しています。この公共サービスが政府のお財布の支出になります。
つまり、政府がどのようにお財布の収入を得て、支出を行っているのか。この政府のお財布の仕組みを学習する学問が「財政学」です。
片山:なるほど、「財政」と聞くと難しそうなイメージですけど、実際の生活と密接しているのですね。

新札幌の再開発を財政学的視点で見てみる

田代先生

  再開発が進む新札幌地区について解説

田代:現在進んでいる「新札幌地区の再開発」も財政の視点で見ることができます。
片山:最近も新札幌にアクティブリンク(屋内空中歩廊)※が完成したとニュースになっていましたよね。「新札幌地区の再開発」ってどういうことなんですか?
田代:新札幌が誕生してから50年が経ち、これからは新たな時代に向けた持続可能なまちづくりが求められています。そこで、今の時代に合わせた社会を作るために、医療、教育、商業など様々な面から住民の生活環境を整備することを目指して、施設の建設による新札幌の再開発が行われているんです。これらの再開発を行うことで、地域の経済が豊かになるので、財政においても収入が増えます。本学の新札幌キャンパスもその一つ。大学での学びを通じて、将来の社会で若い方々が活躍することで、財政の収入を豊かにすることが期待されています。
このような効果の期待から、国や地方自治体が財政から支出をして、再開発やまちづくりにかかる費用の補助を行っています。

※アクティブリンク(屋内空中歩廊):新札幌駅と医療機関、商業施設、マンションなどをつなぐ1周160メートルの通路
 

まちづくりを学ぶ最適な環境、新札幌キャンパス

田代先生

もっと便利な街になるのですね、と片山学部長

片山再開発が進むと新札幌はどんな街になるのでしょう?
田代:地域のニーズに合わせた街が実現するため、利便性が大きく向上し、幅広い世代の方が住みやすい街になります。楽しみですね。
片山:せっかくの機会なので、大学生も再開発に関わって欲しいですよね。
田代:たとえば、再開発の現場に携わっている方々の意見を伺ったり、再開発の効果と課題を踏まえたうえで、アンケートや投票を行い、若い方々の声を発信するなど様々な関わり方があります。「新さっぽろ駅周辺地区エリアマネジメント」※の活動に参加してみるのも良いですね。
片山まちづくりに関心のある方には、ここ数年は特に最適な学びの環境ですね!

※新札幌地区の新たなまちづくりを目的とした企業、病院、学校法人等により構成される任意団体。本学も参加しています。

  • 発行日: 2022.07.13
  • 経済経営学部経済学科